ロマンティックライフを終えて
武者さんプロデュース ロマンティックライフは大盛況でした。
性同一性障害というシビアな内容でしたが、
たくさんの本人たち、その親族の方々も来てくださいました。
お芝居の内容自体は、本人たちのした実体験の一部でしかないと思います。
いままでまったくこういったことを知らなかった人たちにも、彼らの心は響いたことでしょう。
これをきっかけに、突然自分の子供にカミングアウトされたときに、多少早く理解ができるように心構えができたと思います。
立ち上げメンバーのヒロくん。創立メンバーとしてはただひとりですが、みんなを引っ張って先頭にたち、今回はチラシと同じ格好で大太鼓を打ち抜きました。
最年長でちっこいけどガッツのあるリョウくん。
背が高くて、練習熱心なさんまくん。
ずーっと楽屋でも撥を離さず、会場にも一番乗りのがんばり屋のいっくん。
現在入団4か月、恋愛まっただなかのゲンさん。
いつまでたっても甘えん坊、だけど覚えは早いカイトくん。
太鼓大好きで最近入団したひろきくん。
リョウくんと同じく最年長、入団1か月半で頑張ったナオキくん。
1月17日の最終練習のとき、演出の山口さんが見学に来た時は、みんながちがちでおどおどしていた。
初日が始まるまでに、本人たちで練習し、会場にも一番乗りし、最終リハーサル後も広場で練習し、、、
なんとか一回目に間に合った。
そして公演するたびに、太鼓の腕も、精神的にも成長していくのが、はたから見ていたスタッフ・役者さんからも見て取れた。
最後に主人公が男として認められた瞬間、お芝居のせりふでは表せない事を、クラッシュビートが太鼓の音で代弁する。
本人たちにしか打てない太鼓、波動がそこにあった。
自信がついた。
人前でも大丈夫になった。
楽しくなった。
そんな言葉が飛び交った。
クラッシュビート助っ人、菅原夕子。よくがんばってみんなをリードしてくれました。
彼らに出会えて、感謝。
見に来てくださったお客様に感謝。
スタッフ、役者の皆様に感謝。
なにより、彼らと出会わせてくれて、こんな意味のある素晴らしい舞台を作った武者さんに感謝。
また再演されることを、心から祈っています。